
「ラインアート シャルマン 銀座並木通り」スタッフが聞く Vol.9
「ラインアート シャルマン 銀座並木通り」
スタッフが聞く Vol.9
ラ・カンパネラ新モデル誕生秘話、美しさの裏に宿る“執念”と“革新”





「2.1」という名称が意味するもの
大熊:
本日は、発売直後からご好評をいただいているラ・カンパネラの新作〈エピソード2.1〉について、お話をうかがいたいと思います。よろしくお願いいたします。
伊藤:
こちらこそ、直接お話しできる機会をいただき、ありがとうございます。
大熊:
まず気になったのが、今回「3」ではなく「2.1」というネーミングにした理由です。そこに特別な意図を感じました。
伊藤:
はい。今回のモデルは、単なる続編ではなく、既存デザインをベースにしながらも、新たな挑戦によって価値を“進化”させたモデルなんです。その象徴が、今回メタルフレームで展開している2色、「ブラック&ゴールド」と「ダメージカラー」なんです。
大熊:
なるほど。これまでの形状を継承しつつ、カラーや加工技術で新たな表現を追求したわけですね。

線一本にかけた技術と執念
伊藤:
そうなんです。まず「ブラック&ゴールド」ですが、これはまさに最上級の色表現を目指しました。
古くから日本の伝統工芸において、“格式と美”を象徴する配色で、蒔絵や能装束、金襴などにも用いられてきた組み合わせです。静けさの中に力強さや神聖さを宿す色、それをラ・カンパネラ2.1に落とし込んだんです。特にこだわったのが、テンプルに施した金色の極細ラインです。
大熊:
実物を見ると、本当に精密なラインですよね。これはどのようにして入れているのですか?
伊藤:
実は、このラインを入れるために、テンプルの加工工程をすべて見直しました。
従来のプレス加工では、歪みのない完璧な直線を描けなかったため、このモデル専用に、テンプル1本ずつに直角の溝を削り出すという、非常に手間のかかる方法を採用しています。
大熊:
そこに、さらに色を流し込むと。
伊藤:
その通りです。ただ、溝が極細なため通常のマスキングでは対応できず、試行錯誤の末に「工程を逆転させる」という発想にたどり着き、ようやく金のラインを定着させることができました。
新品なのに、味があるダメージカラーの正体
大熊:
もうひとつの特別色「ダメージカラー」にも、強いこだわりがありそうですね。
伊藤:
はい。こちらも、これまでに使用したことのない特別な工程を取り入れました。
新品でありながら、長年使い込んだような自然で深みのある風合いを目指しています。ヴィンテージのような味わいと、新しさを同時に持ち合わせた表現に挑戦しました。
奥行きを生むインナーリムの煌めき
大熊:
エピソード2.1では、ほぼ全てのモデルにインナーリムが採用されていて、全体に統一感と高級感がありますよね。
伊藤:
そうですね。チタンやアセテートのリムの内側に、金色のメタルリムを精密に組み込んでいます。
見る角度によってキラッと輝くことで、フレーム全体に立体感と奥行きをもたらしてくれるんです。
特に、アセテートフロントは大胆なカッティングとの相乗効果で、素材のもつ深みがより際立ちます。
世界にひとつの模様、フォージドカーボンという挑戦
大熊:
限定モデルの「フォージドカーボン」も、非常に印象的ですね。あの独特な模様はどう生まれるのでしょうか?
伊藤:
フォージドカーボンのモデルは、専門の素材メーカーと協業で開発しています。カーボンの塊からフロントを削り出していくと、層がまるで年輪のように浮かび上がる。その模様は一つとして同じものがありません。
大熊:
まさに、世界に一つだけの、自分だけの眼鏡になるわけですね。
伊藤:
仕上げにも非常にこだわりました。何度もトライを重ねながら、模様の出方と光沢感のバランスを丁寧に探り、素材の魅力を最大限に引き出しています。
大熊:
鈍い光沢がなんとも上品で、まるで素材自体が語りかけてくるような存在感ですね。
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芸術性と機能美、その先へ
大熊:
どのモデルからも、美しさへの執念が感じられます。
その革新の中にも、ラインアートならではの「エクセレンスチタン」による包み込むような掛け心地は、しっかりと息づいているんですね。
伊藤:
まさに、その通りです。
大熊:
改めて、ラ・カンパネラの魅力の奥深さを実感しました。
これだけのこだわりが詰まっていると、もはや“メガネ”というより、“作品”ですね。
本日は、普段は見えない開発の舞台裏や、込められた想いまでじっくりとうかがえて、貴重な時間となりました。ありがとうございました!
伊藤:
こちらこそ、ありがとうございました。
日々使うものだからこそ、見た目の奥にある技術や思想にも、少しだけ思いを巡らせてもらえたら嬉しいです。
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