Vol.4
「シャルマン 銀座並木通り」スタッフが聞く
ラ・カンパネラ エピソード2、違いを生み出すデザインルール
銀座で大人気のラ・カンパネラにエピソード2が登場
岩村:
ファッションにこだわる銀座のお客様に人気のラ・カンパネラ。ついにエピソード2が発売されました。
デザイナーの及川さんにその特徴をお聞きしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
及川:
いつもラ・カンパネラをお客様にご紹介頂きありがとうございます。本日はよろしくお願いします。
岩村:
このラ・カンパネラ エピソード2。一段と存在感が際立った印象を受けますね。
及川:
感じ取って頂けましたか!
外見のデザインだけではなく、パーツひとつひとつへのこだわりとつくり込みを徹底的に行っています。
その細かな積み重ねで、シンプルなデザインでありながら、上質さを感じられるフレームに仕上げています。
岩村:
確かに上質さを感じますね。
あと、他のラインアートとは明らかにデザインの方向性が違うというか…。
及川:
このシグネチャーラインは企画部・デザイン部だけで商品開発を行っているのではなく、設計や製造部の、知識が豊富な技術者と共にチームを組んで開発を行っています。
岩村:
なるほど!企画段階から技術者の意見を取り入れる事によって新しいデザインを生み出している訳ですね。
技術的観点からデザインを模索
及川:
そうです!
そのおかげで、今までできなかった新しいことや高難度の技も実現することができました。
様々なことにチャレンジし、ラインアートのデザインの新たな方向性を表現するために立ち上げたのが、シグネチャーラインでありラ・カンパネラコレクションなんです。
及川:
これはエピソード1から継続している部分ですが、特殊な板材を削り出したフロントです。
このXL11009やXL11010などメタルフロントのモデルは、チタン板材に強い圧力を掛け、素材の密度を高くしています。
なので強度と光沢の美しさが格段に違います。そのうえでインナーリムを組み合わせた、新規性の高いフロント構造になっています。
岩村:
確かに!この強い光沢感は他のコレクションにはないですね。
こだわりを余す事なく詰め込んだディテール
岩村:
その技術が特に表れているのはどの部分ですか?
及川:
さらに、シャープな角を実現しています。
板抜き成型の中でも、一般的なプレス型抜きではなく、マシニング加工で削り出しをする事で、プレステーパーの無い、直角90度の端面、角の丸みを最小限に抑え、角をシャープにする事で洗練された印象に仕上げています。
専門用語が多くなってしまいましたが、伝わりますか?
岩村:
ちょっと難しい部分もありましたが、プレスではなく削り出す事でシャープな角を実現しているという事ですか?
及川:
その通りです。
岩村:
このメタルのインナーリムはなかなか見ないデザインでお洒落ですね。
及川:
光沢のあるインナーリムで輪郭を際立たせる事で、緻密な作りこみと上質感を演出しました。
あと、ネジもこのラ・カンパネラエピソード2専用のモノを製作しました。
岩村:
え、専用のネジですか??
及川:
そうなんです!ネジとネジ穴が隙間なくシームレスに埋まる様に設計しました。
スイスの高級時計などに見られる手法です。
岩村:
細かい部分ですが、モノづくりに対するこだわりをとても感じますね。