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Vol.6
「シャルマン 銀座並木通り」スタッフが聞く
ひらめきから生まれたニューコレクション「ボレロ」




ひらめきをカタチにしたニューコレクション
中里:
ラインアートのニューコレクション「ボレロ」について本日はお聞きします。
よろしくお願いいたします。
櫨:
よろしくお願いいたします。
中里:
「ボレロ」のテンプルって曲線がきれいですよね!私好きです。
櫨:
ありがとうございます。
「ボレロ」って実は、加工技術を試す実験の中で偶然生まれたデザインなんです。
中里:
それは初耳です!
櫨:
シャルマンの独自技術「レーザ微細接合」※で素材同士をどれだけ美しく接合できるかを研究する中で、チタンの線材を折り曲げて交差させた時「ループの重なりが美しい!」と感心し、このカタチでラインアートの新しいコレクションを作りたいと思いました。
中里:
“偶然のひらめき”というやつですね!
櫨:
そうです。
※レーザ微細接合とは
シャルマンが大阪大学接合化学研究所とともに5年の研究を行い、シャープペンシルの芯ほどの細い線を接合できる「レーザ微細接合」技術を開発しました。しなやかさやバネ性など、金属素材の特性を活かしたまま接合できるこの技術は、これまでになく美しく繊細なフレームデザインが可能になりました。

中里:
デザインって偶然生まれることもあるんですね。
櫨:
きっかけは偶然でしたね。
でもそれを、ラインアートとして商品化するには、どの角度から見ても美しく、日本人の頭に沿う形にし、長年の使用に耐える耐久性を持たせるなど、様々な検証で厳しい基準をクリアする必要があります。
商品化する為の大きな壁
中里:
ひらめきを商品にするのは大変そうですね。
櫨:
特に強度・耐久性の確保が一番難しいです。
まず、3Dでの応力解析(耐久性シミュレーション)をクリアしたデザインのみ、プロトタイプを作製し、実際に曲げたり捻じったりを数万回繰り返す耐久テストを行います。
ここをクリアできず、かなりのアイデアが商品化を断念し消えていきます。
ボレロも改良とテストを繰り返し、やっとの思いで美しさと強度を両立したこのカタチにたどり着きました。