Vol.3
「シャルマン 銀座並木通り」スタッフが聞く
新作「ジュエリーフレーム」に秘めた細部への拘り
ついに発売ジュエリーフレーム2023SS モデル
門馬:
いよいよ発売する、ラインアートの新作ジュエリーフレーム。
その魅力をデザイナーの乾さんにお覗いしていきたいと思います。
乾:
よろしくお願いいたします。
門馬さんの顧客様にはジュエリーフレームご愛用者が非常に多いとお聞きしています。
門馬:
以前、ジュエリーショップの多い御徒町のメガネ店に務めておりましたので、周辺店舗との交流の中で宝石について色々と勉強させていただきました。その経験を活かしジュエリーフレームをお求めのお客様を対応させていただいております。
乾:
なるほど。そういう事だったんですね。
門馬:
銀座はジュエリーの需要が特に高いエリアですので、ラインアートのジュエリーフレームも大変ご好評頂いております。
顧客様も私自身も新作を心待ちにしておりました。今日はたっぷりお話をお聞かせ下さい。
門馬:
今回も素敵なラインナップが揃いましたね。全て乾さんがデザインされているのですか?
乾:
担当デザイナーは私ですが、ジュエリーフレームの制作には、フレームに加えて、宝石や土台のパーツの作り込みから設計など、様々な専門家の知見が必要で、それぞれの視点からの知見と技術を結集して一つのメガネのデザインを完成させていきます。ですので、私はチームデザインのような感覚で捉えています。
門馬:
なるほど!様々なプロフェッショナルの英知の結晶なんですね。
乾:
少し大げさに聞こえますが、そんな感じです( 笑)
様々なプロフェッショナルの英知の結晶
門馬:
新たなデザインを生み出すにあたって、一番難しい点は何でしょうか?
乾:
装飾を目的とした純粋なジュエリーと違い、メガネには視力矯正、掛け心地、日常使いに堪える強度など欠かせない機能があり、デザインに様々な制約が出てきます。
制約をクリアしながら如何に一体感のある美しい造形に仕上げるかが一番難しい点ですね。
例えばパーツがテンプルの動きを邪魔するような形状だと掛け心地に影響します。
掛け心地を一番大切にするラインアートのクオリティーを守りながら新たなデザインを生み出すのが難しさであり面白さでもあります。
門馬:
なるほど、目には見えない努力とデザイナーの熱い想いが知れるすごく興味深い話ですね。
開発ヒストリーを知ると、より愛着が沸いてきました。
乾:
そうなっていただければうれしいです。
日常に溶け込むさりげない存在感
門馬:
既存のジュエリーフレームに比べ新作はデザインが控えめに見えますがこれは何か意図がありますか?
乾:
はい、まさに!
ジュエリーの煌びやかさを敢えて抑えた、控えめなデザインにしています。これまでのジュエリーフレームは「宝石の華やかさを魅せる、特別感のあるデザイン」を意識してきました。
しかし最近は「特別な場だけでなく、カジュアルに日常使いしたい」「あまりキラキラするのは苦手だけど特別感は欲しい」など、需要も多様化しています。その新たな価値観を取り入れカタチにしたのが今回のコレクションです。
門馬:
なるほど。そういう事だったんですね。
乾:
なかでもXL1712 BR の、ブラウンとアメジストを合わせるのはこれまでにない試みです。
門馬:
控えめなのにすごく新鮮さを感じるカラーリングですね。
乾:
今回の3 つのモデルはどれもサイドでジュエリーの輝きを見せるデザインで、フロントから見た時の煌めき感が抑えられ、さりげなく華やかさを 感じられるように仕上げています。
門馬:
確かに、華やかさの主張が強すぎず、カジュアルなスタイルにも合わせやすそうですね。