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【眼鏡とレンズのお話】Vol.4 遠近両用眼鏡のお話

更新日:2023年10月11日



意外と知らない、眼鏡やレンズの正しい知識を得ることは、ご自身の目や視力をいたわることに役立ちます。健康で快適な視生活を送るための参考にしてみてください。


Vol.4 遠近両用眼鏡のお話


人はおおよそ40代を迎えたあたりから、小さい文字が見えづらくなったと感じる方が多くなります。

そこで近くを見る為にメガネを外したり、逆に掛けたりする必要が出てきます。

そんな付け外しの煩わしさや、手元の見えづらさを解消する方法として「遠近両用メガネ」があります。

こちらのページでは、遠近両用メガネのメリット・デメリットを初め、メガネ選びの注意点等をお話しして参ります。


​1.遠近両用レンズのメリット・デメリット


遠近両用レンズは、レンズ上部に配置した遠方を見る為の『度』からレンズ下部に配置した近くを見る為の『度』へとなだらかに度数が変化していくレンズを指し、視線を動かすことで見たい部分に焦点を合わせる事が可能となります。 眼鏡一本で遠くから近くをご覧頂ける上、人からの見られかたも一般の単焦点レンズと見た目は変わらず、年齢を感じさせないのも特徴です。 しかし、上下になだらかな度数変化がある為、周辺部分に歪みが出たり、斜め方向で物を見た時にぼやけてしまいます。 視界の変化に敏感な方などは、加入度数によってレンズの下部で見た視界のが揺れたり、ゆがんだりして見えることもあり、慣れるのに時間が掛かるといったデメリットがございます。


ご使用にあたっての注意

 遠近両用メガネを最初から難なくご使用される方もおられますが、視線の使い方等、違和感なくご使用頂けるようになるまで 時間が必要で、特に階段などの段差に注意が必要です。  また、車の運転には、レンズに完全に慣れてからからお使い頂く事をお勧めします。  快適に遠近両用メガネを使うにはきちんとしたフィッティングが不可欠です。 掛け心地が悪くなったり、ずれると見え方にも影響する為、こまめなメンテナンスが必要となります。



2.遠近両用眼鏡の使い方


​遠くを見る時

遠くを見る際は、あごを引いて少し上目遣いで対象物を見てください。



足元を見る時

足元を見る際は、目線だけを下にすると、近方部に視線が入りぼやけてしまう為、頭を下げて、レンズの上部で見てください。

近くを見る時

近くを見る際は、レンズの下部で対象物を見る為、あごを上げ、目線を下げればご覧いただきやすいです。

また、目線だけを横に動かすと歪みの部分が入ってくる為、見たい対象物を正面に来るようにして見てください。



​3.フレームの選び方


基本的に制限はありませんが、レンズ上部とレンズ下部に異なる度数が入る為、ある程度レンズの縦幅が必要となります。 特に遠近両用眼鏡を初めてご使用になられる方は、ある程度縦幅の広いタイプのフレーム(32mm~35mm以上)をお選びになられると、遠方から近方にかけての度数変化も無理がなくご使用頂けます。 ※あくまでも、推奨であり、縦幅が狭いタイプでもお作りする事は可能です。 レンズの上部と下部では違う度数が入っていて、その間隔の事を累進帯長といいます。 この累進帯長を変える事でよほど縦幅が狭いフレームでなければ、大体のメガネに遠近両用のレンズを入れる事は可能です。


​累進帯長が狭いフレームについて 累進帯長が狭ければ狭い程、レンズの歪みが大きくなります。 しかし、遠くと近くの視点の切り替えが早く楽に出来ますし遠くと近くを頻繁に見比べる方にはお勧めです。

​累進帯長が広いフレームについて 累進帯長を広く取ると同じ加入度数であれば歪みは小さくなりますので、遠近両用メガネを初めてご使用になられる方にお勧めです。 視点の切り替えが少なく遠くや近くを見続ける事の多い方は累進帯長の広いレンズがよろしいでしょう。

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