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【眼鏡とレンズのお話】Vol.15 大人の眼のお話 -遠視編-

更新日:2023年9月29日



意外と知らない、眼鏡やレンズの正しい知識を得ることは、ご自身の目や視力をいたわることに役立ちます。健康で快適な視生活を送るための参考にしてみてください。



Vol.15 大人の眼のお話 ー遠視編ー

前回に引き続き「大人の眼のお話」をいたします。今回は主に大人の遠視について少し深掘りしてお話いたします。

 

1.「大人の眼」の解説


1-2.大人の遠視

「眼鏡とレンズのお話Vol.2-屈折異常とは-」の中でも説明がありますが、遠視とは、目に入った光が網膜の後ろで像を結ぶ状態で、角膜や水晶体の屈折力が弱いか、眼軸が短い為に起こります。


軽度の遠視の場合には、職場や学校などでの視力検査では遠視であると分からないことがあります。それは、調節力が十分あれば(Vol.12 調節力のお話参照)、近くも遠くもある程度ピントを合わせて見ることが出来てしまうためです。




 今まで、「眼鏡とは縁がない」と思っていたのに、「実は遠視でした」という方がいます。手元が見えにくいというと、老眼かな?と思う人もいるかもしれません。ところが、まだ30代なのに老視のような症状を感じるとしたら、それは遠視の影響かもしれません。


 遠視は、遠くを見る時ですら調節する必要があります。そして、近くを見るときにはより多くの調節力が必要なので、近くにピントを合わせる為の調節力が足りなくなり、老視の症状として出てしまうのです。同じことが、近視の過矯正にも言えます。


 さらに、加齢とともに調節力の低下が進み、遠くを見るときに必要な調節力も足りなくなってしまうと、遠くにもピントが合わなくなってしまうのです。


 「裸眼で遠くが見えているから眼鏡は必要ない」と言う思い込みのせいで、眼精疲労や肩こり・頭痛、また、読書や手元の作業に集中しにくいことから仕事や勉強の効率低下などを招くリスクがあります。さらには、自律神経失調症を招く恐れもあるようです。


1-3.遠視と眼疾患

 子どもの遠視では、さまざまな眼疾患と関連することがあるそうです。

子どもの目は視る機能が発達の途上にあり未熟で、主な眼疾患では、遠視性弱視や調節性内斜視などが挙げられます。

 この時期に視る機能を障害する要因があると、発達が妨げられてしまいますので三歳児健診や就学時健診で行われる眼科の検診をきちんと受診することは、障害を早期発見することができ、適切な処置を行うことで健やかな成長を促すことができます。


 大人の遠視の場合、眼軸の短さと併せて前房-ぜんぼう-(角膜から虹彩までの間にある房水-ぼうすい-で満たされているところ)が浅い、隅角-ぐうかく-(角膜と虹彩の繋がり部分。房水の排水口の役割をしている)が狭い方が多いそうです。

 このため、高齢になると急性緑内障発作を起こすことがあるそうなので、定期的な眼科での受診をお勧めします。


1-4.遠視と老視の違い

 遠視が角膜・水晶体の屈折力の弱さや眼軸の短さなどから網膜より奥でピントが合っている状態に対して、老視は加齢によって調節力が低下する事と、水晶体が硬くなる事でピントが合わせられなくなっている状態の事を言います。この二つは良く混同されます。


 一番大きな違いは、遠視は屈折異常で、老視は加齢現象と言う事です。

老視は、遠視でも正視でも近視でも起こる症状ですね。





 同じものと思われている原因を考えてみると、一つは、一般的に遠視は遠くが見えて近くが見にくいと思われていること。もう一つは、両方ともに矯正に必要なメガネのレンズが、凸レンズを使うこと。この二つの理由から「遠視」と「老視」が同じものだと思われているのではないかと推察されます。


 遠視の矯正は、遠く(5mから1、2m)を見る際に足りない調節力を補うため、老視の矯正は近く(1mから3、40㎝)を見る際に足りない調節力を補うために、眼鏡やコンタクトレンズを使って行います。


 5mよりも先を見るのであれば、遠視の方なら眼鏡やコンタクトレンズは必要ないかもしれません。この、「遠く」「近く」と言う距離の違いを眼科さんや眼鏡店のスタッフとしっかり相談していただく事が、適切な度数の眼鏡作りの第一歩だと思います。


 当店では専門の知識を持ったスタッフが、お客様一人ひとりの状況を丁寧に伺い、最適なメガネフレームやレンズのご提案を致します。また、自然に近い状態での度数測定で、快適な見え方をご提案いたします。


どうぞお気兼ねなくご相談ください。




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